スワップポイントとは
スワップポイントは、通貨ペアを構成する2国間の金利差から生じる毎日の調整額です。ポジションを翌営業日に持ち越す(ロールオーバー)たびに発生し、高金利通貨を買って低金利通貨を売る方向なら受け取り、逆方向なら支払いになります。長期保有では為替差損益とは別に、このスワップが日々積み上がります。
スワップ損益の計算式
保有期間のスワップ損益は次の式で求まります。
- 1日あたり(quote通貨建て)= スワップポイント(1ロット・1日)× ロット数
- 保有合計(quote通貨建て)= 1日あたり × 保有日数
- 口座通貨建て = quote建て × 換算レート(quote→口座通貨)
スワップポイントはプラス(受取)・マイナス(支払)の符号付きで入力します。口座通貨とquote通貨が同じ場合(例: 円口座でUSDJPY)は換算が不要です。異なる場合は本ツールが換算レートを自動取得します。
計算例
例1:口座JPY・USDJPY・1ロット・スワップ+15円/日・30日保有
1日あたり 15 × 1 = 15円 → 30日で +450円 の受取。
円口座でquoteも円なので換算不要です。
例2:口座JPY・EURUSD・1ロット・スワップ+0.8ドル/日・USDJPY=150・5日
1日あたり 0.8ドル → 5日で 4ドル。円換算 4 × 150 = +600円。
1日・1ヶ月・1年でいくらになるか
例:1ロットあたり1日200円の受取スワップのペアを0.1ロット保有
1日 = 200 × 0.1 = 20円。
30日 = 200 × 0.1 × 30 = 600円。
365日 = 200 × 0.1 × 365 = 7,300円。
ロットを1ロットに上げればそれぞれ10倍(1日200円・1ヶ月6,000円・1年73,000円)です。このようにロットと保有日数に比例して増えるのがスワップの基本です。
「3倍デー」で月間はもう少し多くなる
為替の決済(受け渡し)は土日が休みのため、その分のスワップは平日にまとめて付与されます。多くの業者では水曜日(または木曜日)に3日分が付く「3倍デー」があります。
つまり1ヶ月のスワップは「30日 × 1日分」よりやや多くなることが多く、月間・年間で見積もるときは3倍デーのぶんを少し上乗せして考えると実態に近づきます。
受取と支払で金額が違う点に注意
同じ通貨ペアでも、買いと売りでスワップの符号と金額が変わります。高金利通貨を買えば受取、売れば支払です。さらに業者はスプレッドのように差を設けるため、多くの場合「支払スワップ > 受取スワップ」になります。
たとえば同じペアで買いの受取が1日180円でも、売りの支払は1日230円、ということが珍しくありません。両建てやドテンを考えるときは、この非対称に注意してください。
スワップ狙いの前にリスクも確認
スワップは魅力的に見えますが、為替レート自体の変動(価格リスク)がスワップを上回ると損失になります。高金利通貨ほど値動きが荒く、暴落でスワップ数年分が一度に吹き飛ぶこともあります。スワップは政策金利や市場環境で日々変動する点も含め、為替差損益と合わせたトータルで判断しましょう。為替差益も含めた損益は FX 損益計算機で、長期保有でどこまで逆行に耐えられるかは FX ドローダウン許容計算機で確認できます。
自分も一時期、高金利通貨のスワップ狙いで買ったまま長く持ち続けたことがあります。毎日スワップが積み上がるのは気持ちよく、含み損が出ても「スワップで取り返せる」と決済を先延ばしにしていました。ところが為替がじわじわ逆行し、気づけば積み上げたスワップ益を為替差損があっさり上回っていました。
この経験から、スワップは損益の一要素にすぎず、それ単体を保有の理由にしないと決めました。今は買う前に、逆行したときどこまで含み損に耐えられるかを先に見ておきます。長期保有でどこまで耐えられるかは ドローダウン許容計算機 で事前に確かめておくと安心です。
よくある質問(FAQ)
- FXのスワップポイントはどうやって計算しますか?
- スワップ損益 = 1日あたりのスワップ × ロット数 × 保有日数 で計算します。スワップは業者のスワップ表に「1ロット(または1万通貨)あたり1日◯円」と載っています。例えば1ロットあたり1日200円のペアを0.1ロットで30日保有なら、200 × 0.1 × 30 = 600円が受取スワップの目安です。受取はプラス、支払はマイナスで計算します。
- スワップは1日でいくらもらえますか?
- 通貨ペア・業者・買い/売りの方向で変わります。高金利通貨(メキシコペソ・南アフリカランド・トルコリラなど)を買い持ちすると、1ロットあたり1日数十円〜数百円の受取が目安です。正確な額は各業者が公開するスワップカレンダーで「買い」「売り」それぞれの値を確認し、保有ロット数を掛けてください。
- スワップポイントはどこで確認できますか?
- 各FX業者が公式サイトで「スワップカレンダー」「スワップ表」として公開しています。通貨ペアごとに「買い」「売り」それぞれの1ロット(または1万通貨)あたりの日次スワップが記載されています。本ツールにはその値(受取はプラス、支払はマイナス)を入力してください。
- スワップの「3倍デー」とは何ですか?
- 土日分のスワップをまとめて付与する日のことです。為替の決済(受け渡し)は土日が休みのため、多くの業者では水曜日(または木曜日)に3日分のスワップが付きます。月間のスワップを見積もるときは、3倍デーがあるぶん「日数 × 1日分」より少し多くなる点を踏まえると実態に近づきます。
- 受取スワップと支払スワップはなぜ金額が違うのですか?
- 同じ通貨ペアでも、買いと売りでスワップの符号と金額が異なります。高金利通貨を買えば受取、売れば支払になりますが、業者はスプレッドのように差を設けるため、多くの場合「支払スワップ > 受取スワップ」です。つまり受け取れる額より、逆方向で払う額のほうが大きくなりがちです。
- スワップは毎日同じ額ですか?
- いいえ。スワップは各国の政策金利や市場環境で日々変動し、業者ごとにも異なります。本ツールは入力した1日あたりの値が一定と仮定した概算です。実際は変動する点にご注意ください。
- スワップだけで生活できるほど稼げますか?
- スワップ収益だけを狙う長期保有は一つの手法ですが、為替レート自体の変動(価格リスク)がスワップを上回って損失になることもあります。高金利通貨ほど値動きが荒く、暴落でスワップ数年分が一度に吹き飛ぶこともあります。スワップは収支の一要素にすぎず、価格変動リスクと合わせて考える必要があります。投資判断は自己責任で行ってください。
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