FXの複利運用の考え方
複利運用の核心は、リスクを金額ではなく「残高の割合」で管理する点にあります。常に残高の2%をリスクに取ると決めれば、資金が増えるほど賭ける額も増え、利益が利益を生みます。一方で減れば賭ける額も自動的に小さくなり、破産しにくくなります。本ツールは「毎回ぴったり期待値どおりに増減した」と仮定して、その複利成長を試算します。
計算式
1取引あたりの期待リターン率と最終残高は次の式で求まります。
- 期待リターン率 = リスク% × ( 勝率 × リスクリワード比 − (1 − 勝率) )
- 最終残高 = 初期資金 × ( 1 + 期待リターン率 )取引回数
- 純利益 = 最終残高 − 初期資金
期待リターン率がプラスなら回数を重ねるほど資産は増え、マイナスなら減っていきます。勝率が高くてもリスクリワード比が小さいと期待値はマイナスになり得る点に注意してください。
計算例
例1:初期100万円・リスク2%・勝率50%・RR2・100回
期待リターン率 = 2% ×(0.5×2 − 0.5)= +1%/取引。
最終残高 = 100万 × 1.01100 ≈ 約270万円。
例2:初期100万円・リスク5%・勝率40%・RR3・50回
期待リターン率 = 5% ×(0.4×3 − 0.6)= +3%/取引。
最終残高 = 100万 × 1.0350 ≈ 約438万円。
勝率は40%でもRRが大きいので資産は伸びます。
例3(期待値マイナス):初期100万円・リスク2%・勝率30%・RR2・100回
期待リターン率 = 2% ×(0.3×2 − 0.7)= −0.2%/取引。
最終残高 = 100万 × 0.998100 ≈ 約82万円。
回数を重ねるほど資金は減ります。
シミュレーション結果の見方
表示される数値はあくまで「毎回ぴったり期待値どおりに増減した場合」の理論値です。実際の相場では、同じ勝率でも勝ち負けの順番(連敗による一時的なドローダウン)やスプレッド・スリッページによって結果は大きくぶれます。本ツールは資金管理の方針を比較・検討するための参考値としてお使いください。
よくある質問(FAQ)
- FXの複利運用とは何ですか?
- 複利運用とは、取引で増えた資金を次の取引の元手に組み入れて、リスク額を「残高の一定割合」で取り続ける方法です。残高が増えれば賭ける額も増えるため、勝ち続けると資産は加速度的に伸びます。本ツールは「毎回、残高の◯%をリスクに取る」前提で、勝率とリスクリワードから期待値ベースの増え方を試算します。
- 1取引あたりの期待リターンはどう計算しますか?
- 期待リターン率 = リスク% × (勝率 × リスクリワード比 − (1 − 勝率)) で求めます。たとえばリスク2%・勝率50%・RR2なら、2% ×(0.5×2 − 0.5)=2%×0.5=+1%/取引です。これが0より大きいほど複利で資産が増え、マイナスだと回数を重ねるほど減ります。
- 勝率が高ければ必ず資金は増えますか?
- 増えるとは限りません。重要なのは勝率とリスクリワード比(RR)の組み合わせです。勝率が高くてもRRが小さい(損切りが利確より大きい)と期待値はマイナスになり得ます。逆に勝率40%でもRRが3あれば期待値はプラスです。本ツールは両者を掛け合わせた期待値で判定し、マイナスのときは注意を表示します。
- リスクリワード比(RR)とは何ですか?
- RRは1回の取引で狙う利益と許容する損失の比率です。RR2なら「損切り幅の2倍の値幅を利確目標にする」という意味で、勝てば損失2回分を1回で取り返せます。勝率が同じでもRRが大きいほど期待値は上がります。本ツールでは利益÷損失の値を入力してください。
- このシミュレーションは将来の利益を保証しますか?
- 保証しません。本ツールは「毎回ぴったり期待値どおりの結果になった場合」の理論値を複利で積み上げた概算です。実際の相場では勝ち負けの順番(連敗時のドローダウン)やスプレッド・スリッページで結果は大きくぶれます。資金管理の方針を考える参考値としてご利用ください。
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